少し前、先月のことですが、パイロットにオーバーホールに出していた万年筆が戻ってきました。上からカスタム・スターリングシルバー、カスタム・ストライプ、エリートs・格子の3本で、真ん中の箱に入っているエリート95sは調整の目安のサンプルです。
今回お願いした作業内容は
1.分解・洗浄
2.状態を確認の上、必要ならペン先の貼り直し(パイロット側からの提案)
3.カスタム・ストライプのフロー調整(インクの出を多く)
の3点になります。
3本とも1970年代のかなり古い万年筆で、ペン先は首軸一体のタイプとなります。たまに「インレイニブ」と表記される場合もあるみたいですが、このタイプは前から差し込んで接着してあり、シェーファーなどのインレイ=象嵌というのとはちょっと違うようですね。
50年近く前の代物なのでさすがに接着も劣化してきており場合によっては書き味に影響が出ることもあるということで、今回は貼り直してもらいました。(少し前までは新しいペン先と交換もできたそうですが、部品枯渇で現在は貼り直しのみ対応可能とのことです。)
それに加えて、真ん中のカスタム・ストライプについては、可能であればフローを上げること。
現状それほど不満はなかったのですが、割としっかり書かないといけない感じで、それはそれで用途によってはいいんですが、もう少しだけ、気持~ちインクが出ればもっといいかもなーとは常々思っていたので相談してみたところ「ペン先の状態を確認してみないとなんとも言えませんが、可能であればやってみます」というお返事をいただき、ほんじゃお願いしますということで。
同じタイプで同じ字幅(M)のエリート95sはけっこうインクドバドバ系で個人的には大絶賛の超お気に入りなんですが、これをサンプルとして「ここまではいらない、現状とエリートの中間ぐらいの感じで」と超絶アバウトなお願いをしてみました。
で、その結果がこれです。
いやいやいやいや奥さん、ビックリですよ@@!
まさに思い描いていた通りの書き心地 (((๑≧▽≦)ノ彡☆
なんのストレスもなくスイスイヌラヌラ書けるし、かといってフローが良すぎてゆっくりしっかり書けないということもなく、ぜぜぜ絶の妙です!!!
久し振りに「いろはにほへと」書いちゃいましたよw
このご時世でペンクリニックの開催などもほとんどなく、万年筆の調整やメンテナンスなんかもなかなか難しい昨今、パイロットのこのサービスは本当に助かります。対面で細かく相談しながらできればそれに越したことはないのかも知れませんが、家にいながらにして手間いらずでやっていただけるというのも実にありがたいです。
特に故障や修理ということだけでなく、気になったら調整やオーバーホールにも対応してくれるのでけっこうおすすめ、というか、もう頼り切っちゃってる感がありますね。
ちなみに、今回の作業内容でかかかった費用は・・・
それぞれ基本料金の¥1,100(税込み)ポッキリ!!ですた。
往復の送料は別なので、3本お願いしとくと割安です(違
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