ある日、とあるサイトをつらつら眺めておりましたら、あたしが生まれた年にパイロットの平塚工場で作られたという謎の(単に見たことないの意)万年筆を発見しました。
!なにこの渋い着物着た岩下さんみたいな佇まい
!なにこの脱いだらすごいのよなめたらあかんでみたいな淡い金色のでっかいペン先
!なにこの見たことないPのロゴ
かかかかっこよすぎて悶絶
もう、ろくに調べもせず速攻でポチり。
注文したのが夜だったんで、翌日受付の当日出荷、注文の翌々日にはわが家にやってきました。
「こんにちは、シマ子と呼んでね」
「はいはい、ヨロシクね」
ってなもんです。
■パイロット カスタム ストライプ
ボディ:ステンレスに蝕刻・墨入れのストライプ
ペン先:18金 ホワイトゴールド (M)
135/154 * 12 mm 23g
エリートなんかのインロー嵌合方式(バネカツラ方式)とも似た感触の嵌合部。音もなくスーッと入って、最後に軽くパチっと閉まります。
調べたら「板バネスライド嵌合式とクリックストップ式のハイブリッド」なんですと。前のエラボーなんかもこんなんだとか。
もう超絶気持ちいいです♪わけもなく脱着脱着繰り返します :p
1918年に株式会社並木製作所としてスタートしたパイロット、書くことに限りない情熱を注ぎ続け、1972(S47)年に日本人と日本の字に合った万年筆を作ろう、そうだそうしようシリーズ名はカスタムにしよう、ってことで現行のカスタムシリーズへと続く最初のモデル、その中の1本です。(らしいです。購入サイトより半パクリ)
現行カートリッジもしくはコンバーター CON-40 が入ります。
コンバーターでちょっとだけインク入れて、とりあえず試し書き・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・ぅにゃにゃにゃにゃにゃ
なかなか良いではないか、シマ子。
前オーナーの書癖なども特段違和感は感じられず、普通にスラスラ気持ちよく書けます。
インクドバドバ系ではありませんが、速く書いても途切れることなく、紙やフローによっては滲んだり裏に抜けたりすることもあるパイロットの黒でちょうどいい感じです。
いったんインク出切るまでグリグリ書いて、その後じっくり洗いました。
インクが奥で溜まっていることもなく、ペン先周りにこびりついていることもなく、割としっかりメンテナンスしてもらってたようで、特に気になるところもありませんでした。
で、
改めて書き出します。
・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
なんぢゃこりゃ、スバラシイぞぞぞっ@@!!!
カリカリなんかいいません。
サリともシュッともいわず、ただひたすら無音。
インクの出自体は洗浄後もそれほど変化なく、潤沢とは言えないけど渋いわけでもなく、要するに適度。
試しにお尻持って紙の上スーッと引っ張ると普通に線が引けます。
適度と言えば金属軸の重さも適度、自重で難なくほぃほぃ書けます。
静かな夜にペン先が紙の上に紡ぐ下手くそな字面を見ながらその感触を手と心で感じ取りつつ、いつまでもいつまでも無限に書いていたくなる、そんなペンでありました。
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